地方大会をテレビ観戦して思ったことを書いていきます。甲子園レベルではなく地方大会のベスト16くらいのレベルを想定しています。
今回はイニング間の投球練習についてです。
イニング間の投球練習をどう捉えているかで大きな差を生んでいると感じました。
ただ単に一度休ませた肩を作るだけの時間と捉えている選手はいませんか?
少しでも上を目指したい選手のために、イニング間の投球練習をどう活用すべきか解説します。
①それまで好投していた投手が、突然コントロールを乱す理由
気になったのは、ある回から突然荒れ出す投手が非常に多いということ。
荒れるというのはコントロールが定まらなくなるということね。
突然打たれ出すのは、以下のような原因が考えられます。
- クセがバレている
- 球種をチームとして絞っている
- 球威・キレが落ちている
今回は、コントロールが効かなくなってしまう原因についてお話しします。
どういうときに荒れることが多いかというと、直前の攻撃で味方が何点か取ってくれたときです。
せっかく味方が取ってくれたあとなのに、同じように何失点もする場面が多かったように感じました。
確かに攻撃の時間が伸びると投手は調整しにくくなるのは分かります。強豪ほどこういう難しい場面でしっかりと抑えます。
初回や大量得点をしたあとの回を意識的に気をつけているチームも多いでしょう。
こういうときに荒れるのは、間が伸びることだけが原因ではないと思っています。
よく考えてみてください。
自分のチームが得点している回というのは相手投手が変わっていることも多いのです。
投手が変わるということは、マウンドの状態も変わります。
その変わり果てたマウンドに対してどう向き合うかは意外と重要なのです。
着地足の掘れているところが、数センチズレているだけでバランスが悪くなります。
もっと大事なのが軸足の箇所。
左右の投げ方によっては全く違う掘れ方をします。
それまでのマウンドの状態とは違うということを意識して、投球練習をしなければなりません。
一から自分に合うマウンドを作るつもりで投球練習をおこないましょう。
違和感があるままにしないこと!
ポイント→相手投手が変わった後のイニングは、マウンドの状態に注意!
②相手チームに見られていることを自覚すべき。
ポイント②→投球練習は本番同様サインで行なうこと。
投球練習の際に、ジェスチャーで捕手に球種を示してから投げている投手が多いのです。
さすがに決勝を戦うような強豪チームでは少なかったですが、ベスト8止まりが多いようなチームだと、上で書いたような投球練習を行なっていることも多かったのです。
なぜ、ジェスチャーをしてはいけないかというと、
「自ら球種をバラしているから」
です。
球種が多ければ多いほど、球種を張られたときにバットに当たる確率が低くなります。
特に小さい変化をつけている投手であれば、変化させているのかすら情報として与えないことです。
隠せるものは隠し続けましょう。
上位にいくチームは、必ずと言って良いほどキャッチャーからのサインで投球をします。
これは、球種がバレることがなくなることのほかに「サインの確認にも繋がります」
リリーフで出てきた投手の投球練習では、サインの確認は必須です。
ポイント→投球練習は本番同様サインで行なうこと。
強豪校ほどサイン確認などに余念がないのですよ。
あまり、こんなことを書く機会もないので、すごく基本的なことを書かせていただきました。
新チームでの活動が始まっていますね。それでは全国の球児のみなさん、頑張ってください。