藤浪晋太郎はイップスではない。悪いのは「アタマ」だけ。

アスレチックス・藤浪晋太郎投手のコントロールがなかなか修正されません。

本人の言う通り、イップスではないと思います。

修正ポイントは明確なので、来月あたりから調子を上げてくる可能性も大いにありますね。

少年野球でコーチをしている友人に「うちにも似たような投げ方の選手がいるんだけど、どうアドバイスをすれば良いのか」と質問されたので、自分がアドバイスしたポイントを紹介しておきます。

【必読】制球難は「アタマ」が悪いから??

イップスレベルでの制球難のピッチャーの直すところはまずはアタマです。

 

バッターを抑えるとかを抜きにして、絶対にストライクを入れなきゃ世界の終わり

となった時の投げ方を想像してみてください。

 

ほとんどの人がずっと目標物から目を逸らさずに投げるはずです。

 

コントロールを良くするには、投げたい方向をずっと見ること

 

そうですね。冒頭で書いた「アタマ」とは、考え方とか思考法とか知能といった意味でのアタマではなく、物理的な頭のことです。

 

なぜ、こういう動作をするかと言うと、動きのブレを少なくしたいからです。

 

視線を変えようにすることで、投げたい方向に頭を動かすことができます。

 

 

藤浪晋太郎投手の投げ終わりの頭の位置を見てください。かなり一塁方向に向かってしまっていますよね。


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これだけ、頭の位置がズレていたらコントロールは難しいでしょう。

剛腕だった新垣渚投手と同じタイプとも言えます。よく言われる横振りってやつです。


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腕が横振りに見えるので、腕を直そうとしがちですが、「頭」の方を修正すると腕の振りも変わってきます。

頭は意外と重量(体重の10%もあるらしい)があるので、どこに向かって行くかを意識しなくては良いパフォーマンスを生み出すことはできません。

 

そもそも、藤浪晋太郎投手はキャッチャーを見ようという意識が希薄です。

 

 

このようなクセがある選手は自分のボールの回転を自分でチェックするようにすると、コントロールもキレも格段に良くなります。

最近増えてきた!ノーコン投手あるある

たまに、軸足で立つ時に目線を一旦切るという投手がいます。

有名なプロ野球選手のそういう発言を聞いたからか、中学生でも真似をしている選手がいますが、ボクはお勧めしていません。この記事の写真がそうです。https://news.yahoo.co.jp/articles/9f587df18dbea727f26b6a97e2fd6a82578fb595

コントロールが良いなら問題はありませんが、中学生くらいでは総じてコントロールが悪い

 

体幹の柔軟性がなかったり、体幹が弱かったりすることが原因かと思われます。

すぐに投げにくいと言って目線を逸らしてしまいます。

 

レーニングだけで治せるかというと難しいです。それよりは、軽く投げる時からずっと見続けるという意識で練習をすることの方が大事だと思います。

(練習方法としては、キャッチャーにリリース直後のタイミングでグー、チョキ、パーなど出して答える等)

 

それを続けることで、徐々に強く投げる時にでも頭がブレない投げ方ができてきます。

 

体幹の柔軟性を出すためにも、相手を見続けることは大事。継続していけばだんだんと慣れてきます。

 

もちろんキャッチャーを見なくても、ある程度は普通に投げられます。

ですが、キャッチャーを見続けることで身体の開きが抑えられます

 

左右の肩の入れ替えができない選手は、変化球のキレも良くないし、コントロールも悪いです。

 

こういう選手がいたら「一瞬たりとも相手から目を離すな」とアドバイスをしてください。絶対に目標となる相手から目を逸らさないこと

 

右投手なら、左肩で見ながら投げにいって、投げ終えた時には右肩の上に顔がある状態でキャッチャーを見続ける感じです。これが1番重要だと思いますね。

スカウトの見るべきポイント

剛腕なら、アマチュアでは球速だけでねじ伏せられますが、プロの打者は必ず慣れてきます。

球威頼みのボール球には手を出してくれなくなりますから、ストライクゾーンに投げられるだけの制球力は必須です。ブルペンではストライク近辺に70%近くは投げられること。

 

良い投手かどうかは、頭の位置を見れば分かります

ピッチャーのスカウトをする方は「頭がの位置が投げる方向からあまりにも外れていないか」をチェックしてください。このチェックポイントを押さえておけば失敗することはかなり減らせます。

 

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